午後から、佐賀県窯業技術センターにて、有田ニューセラミックス研究会が主催する講演会に出席して参りました。

第一部で『世界に羽ばたけ！有田焼』と題して、あの世界初の磁器製「有田焼万華鏡」や「有田焼万年筆」を企画提案・開発・販売された㈲佐賀ダンボール商会の石川副社長のお話を拝聴いたしました。

当時、大病にかかり、癒してくれた万華鏡の力を自他とも認め、それを有田焼で作ろうと思われたのがきっかけで、やきものを知らない・お金もない・業界不況という困難な状況下で作り上げられたそうです。

その後、万年筆も着手。両方とも異素材とのからみで、四苦八苦しながらも、異業種の力を借りて実現。万華鏡は年間3,500本。万年筆は年間販売目標数を一ヶ月で達成。二ヶ月で二年分の受注を確保する人気ぶりです。

有田の元気を取り戻したい！これまで支えてきた宝である大事な職人さん達をリストラさせたくない！、などの強い想いと揺ぎ無い信念と行動力のもとに新たな有田焼の伝説は生まれたのです。

一番心に残ったのは、「モノを売る前に想いや考えを売りなさい！」とのコメントでした。日頃お客様に接し、会話する中でそのコメントをどれだけ実行できるかが課題です。おかげさまでとても元気をいただきました。（2007/10/23）