久々の鬨柳会視察研修に行って参りました。熊本城下町の上乃裏通りの古民家を独自のセンスで見事再生された、仕掛け人こと山野潤一氏に会うことが目的。今では駆け込み寺のように全国から行政・自治体・企業・店舗経営者らが毎日訪れていらっしゃるとのこと。再生は新素材を使うのではなく、そのほとんどを捨てられた廃材に機械・テーブル・椅子・生活器具などばかり。

一歩間違えばツギハギだらけの家になりそうですが、そこは紙一重のセンスが光っていました。ただ店を再生するのではなく、若い起業家に徹底して経営指導まで行われるのです。一緒に歩いているだけで、前から右から左からと山野氏に次々と声がかかっていました。それは地元商店街の方達からの御礼の挨拶なのです。

成功するかどうかは最終的に人。つまりオーナーのやる気次第ということです。当たり前ではありますが、そのやる気にさせる山野氏の人柄・人格にふれた最高の一日でした。（2009/7/21）

●元旅館であったところをイタリア料理店ほか衣類ニ店舗に再構築。城下町の名残を感じさせます。

●山野氏の手がけられたパウンドケーキの有名なお店「ア・ラモート」さん。

●お店を構える前にトタン小屋にて作り、自転車で売切れるまで走り回ったという自転車。これも山野氏から譲り受けたものらしい。

●4年間も乗り続け、お店を建てた今も自転車販売は続けていらっしゃるとか。これは最初に山野氏と交わされた約束だそうです。

●オーナーからのメッセージ。

●決して派手な店内ではないけれども、ふんわり温もりを感じる空間に訪れるお客様は後が絶ちません。

●静かな二階でゆったりとケーキをいただきながら時間を忘れるのもいかがでしょうか。

●ここはギョーザ屋さん。勿論ここも山野氏の仕事。次から次にとお客様が押し寄せていました。

●山野氏が関わった熊本の中で一番大きなお店の前に立っていたパントマイム。ムーンウォークが素晴らしかったです。