いよいよ２０１１年も残りわずかとなりました。

今年はなんといっても東北大震災につきます。多くの尊い命が奪われ、福島原発事故による影響はまだまだ続くと思われます。私たちは遠く離れた九州に住んでいますが、近くに玄海原発もあり、決して人事や無関心ではいられません。

この大震災によって人々の価値観は大きく変わりました。思えば３月１１日の５日後に三越日本橋本店にて９回目の作陶展を開催しましたが、やきものに関する価値観も同様で、ただ食事する機能としての器だけでなく、生きる癒しの存在価値としてもお客様から教えられました。

私は限られた資源である陶石を大事にする意味で、無駄な試作を作らないことを来年の目標の一つに掲げました。

これまで以上に、なくてはならない暮らしの器とご指名いただけるように精進して参ります。

今年も大変お世話になりました。来年も皆様のご支援ご指導のほどよろしくお願いいたします。

（2011/12/31）